一時期資金繰りのために筆者はファクタリング業者を使っていました。
ファクタリングは利用者目線では手数料も高いので常用するのは避けるべきとは思いますがどうしても売上には波があるものですし使う場面が出てくることがあるでしょう。
一方で業者目線での「おすすめ」や「優良事業者紹介」のようなサイトはその内容が目につくようにうまく宣伝されてますし、利用者の声コーナーなんかもあって試しに使ってみるか、と思わせられるかもしれません。
筆者もそんな一事業主だったので最初は情報収集から始めたわけですが・・・
手数料の安さを謳う銀行系等の業者は審査が通らない
信用度は高いと思われる銀行系等のファクタリング業者はなかなか審査が通りません。
君のところの財務内容が悪いからだろと言われそうですが税金や社保の滞納が無くても通らないのでそもそもの売り上げ規模が億単位以上とか赤字決算も無く資産がある会社しか相手にしてないという気がしています。
この辺り根拠はありませんが今回の記事はそんな銀行系等の審査が通らなかった事業者向けでございます。
一括ファクタリング業者紹介のようなサービスは絶対NG
筆者も1度使ってしまいましたが、一括で優良事業者を紹介します!というサービスを利用してみました。
すると大量に売り込みの電話がかかってくる結果になりました。
そもそもがファクタリング業者への情報販売をしているサイトだったというオチで、電話、FAX、メール色んな手段で売り込みを掛けられる事になります。
しかも最初は決算書2期分だけで審査します、と言ってた業者が次々資料要求をエスカレートさせる業者もいまして、追加で2期分出して、通帳の写しを1年分出して?取引先とのやり取り記録出して?などもっと凄いのもありましたがどんどんエスカレートしていきました。(それが1社や2社ではないのです)
当初はきちんと答えると買取手数料率も有利になるかな?と思ってましたが実態は全く逆で資料の要求の多い業者程条件は悪かったです。(件の業者の最終提示は15%です。断ったら条件下げてきたものの信用できませんからそのままお断り)
資金の必要期限的な話をすると足元を見て20%と言ってくる業者もあったので業者紹介サイトに優良業者紹介を期待するのはやめたほうが良いでしょう。
先ほども書いた通り大量の売り込み電話(20社は来たでしょうか)が来るので一括系は100%お勧めできませんが、ファクタリングの問い合わせは情報が漏らされます。
捨てアド、捨て電話番号等対策を取ってから臨んでください。
銀行の提携業者を使ってみたら非常に良かった!
信用金庫などもそうですが中小企業相手の銀行は経営的なサポートサービスを行っていることがあります。
その内容を見ていたらファクタリングの提携業者があったので、銀行系程厳しくなくかつ信用度も高いのでは?と考えて申込してみました。
結果的にアタリだと思いますし優良事業者で間違いありませんが、ちょっとクセはありました。
要求される資料類は不良事業者より圧倒的に少ないものの、1つ1つが細かい印象で、常に取引銀行(決算書記載の全口座)最新の記帳内容を求められました。
3つくらい動きが無い(正直使ってない)口座がありますが、全て最新の記帳を求められたので記帳してきても変化ありませんがな・・・という少し徒労感がありました。
後述しますがそれでも条件はピカイチなのでファクタリング事業者探しに苦労している同胞には参考になるのではないかと思います。
オンライン型ファクタリング協会というものがある
ネット完結で済むファクタリングは利用者からするととても手軽で簡単に映ります。
しかしながらとても嘘が多いので注意が必要です。(優良誤認ではなく確実に虚偽です)
【オンラインファクタリング】とは…
◆5分でお見積り完了!
◆最短2時間で入金が可能!
◆必要書類は以下の3点でOK!
①請求書
②3ヶ月分の口座データ
③身分証明書
こんな謳い文句の業者がありましたが、見積もりまで1週間以上、当然入金なんてその後、必要書類は3点どころでなく決算書4期分、取引先とのやり取り記録、1年分の口座データとエスカレートしていき、謄本をあげてきて根掘り葉掘り、最終的には契約のために来社せよって言われました。これをオンラインファクタリングと呼ぶ図太さは悪質業者ならではでしょう。
その一方で、銀行提携業者の内容を見ていたらオンライン型ファクタリング協会というものに加盟しているのが分かりました。
会員がファクタリング事業を営むにあたって遵守すべき事項をガイドラインとして制定しているということで一定のルールがあるのが分かります。
ファクタリング事業は専用の事業免許や資格は不要なので誰でも運営ができてしまいます。
このため優良業者と悪徳業者が入り乱れているわけですが、一定のルールで運営されているのは利用者目線ではとても重要な事でしょう。
オンライン型ファクタリング協会加盟会社から優良業者ご紹介
一定のルールの下で運営されているオンライン型ファクタリング協会加盟の事業者。
これがまずはポイントの1つと言えるでしょう。まずは悪質業者ではない証明になると思います。
その上で優良事業者と言うと買取スピードと必要書類の少なさが重要です。
本来ファクタリングは請求書の請求内容を支払う取引先の信用のほうが重要です。上場会社への請求と個人事業主への請求では信用度が段違いなのは分かると思います。しかし悪質なファクタリング会社ほど利用者の経営状況を根掘り葉掘り聞いて足元を見ようとする傾向にあります。
皮肉なことに必要書類の少なささが優良事業者かどうかの尺度になっています。
おすすめ事業者①:OLTA(オルタ)
銀行やNTT西日本等と提携しているファクタリング業者。
初回は10%くらいの手数料率でしたが、その後は5~6%ほどの手数料率でオンライン型ファクタリングでは最安の部類でしょう。
必要書類は請求書・決算書・口座データになりますが、継続利用の場合は提出済みの決算書や口座データは不要で、請求書と追加の口座データだけで済みます。
マイナス面とするとスピード感的に当日入金は無理で、午前中に書類をUPしても夕方に確認の電話が入り審査通過は翌日昼くらいという場合が多いです。
不備があれば時間が延びてしまいますが、なぜか午前中の営業時間帯に電話してもまず出ません。
手数料が安いのでお勧めではありますが審査は緩くないのでOLTAからの確認の電話の前にメールが来る場合はほぼ買取見送りです。
おすすめ事業者②:ラボル
ラボルの買取手数料は10%となっています。
初回は必要書類の他に取引先とのやり取り記録を求められます。継続利用では下記の書類で審査されます。
①通帳
②取引先担当者からの請求書受領連絡
③通帳 + 取引先担当者からの請求書受領連絡または取引書類
この場合、①の通帳の写しだけで済むので非常に手軽です。当日入金にはなるものの午前中申請でも夕刻以降入金が多いです。
買取増額タスクというのがあり、初回利用後に所定のタスクを達成すると買取限度額が上がります。
おすすめ事業者③:ペイトナー
ペイトナーの買取手数料は10%となっています。
請求書、本人確認書、口座データの3点で審査されるので先ほどのおすすめ①と②より必要書類は簡便です。
買取は10万上限からスタートし、継続利用で徐々に買取限度が上がっていきます。
おすすめ事業者①と②より低めの買取額となる場合が多いと思われ、足りない時に併用(同じ請求書は当然不可)するのが良いと思います。
実感として申請から入金まで3時間前後くらいの場合が多かったと思いますのでOLTAやラボルよりここは速い印象です。
マイナス面としては買取上限が少なめなのと振込手数料が差し引かれるところです。
ペイトナーは優良業者と考えていますが、悪質業者はほぼ全て振込料金も差し引いてきますのでイメージが悪い部分です。
ペイトナー利用ではアマギフ3000円もらいましょう
ペイトナーの利用では紹介コード「 dR8H6Ut9jx 」の入力でアマギフ3000円がもらえます。
情報漏れ対策してから申込みましょう
この記事は今日(2025.4.28)にメインスマホにファクタリング勧誘があったので作成することにしました。
メインスマホの電話番号は本当の初期の問い合わせしか使っていなかったと記憶しています。一括紹介サービスでは疑っていたので別電話番後と別メアドで登録してました。
ガンガン連絡の来る一括紹介サービスだけでなく、どこかの業者への問い合わせだけで情報が漏れる(リスト化して販売されてる?)のが分かります。
経営者の方はファクタリング利用の問い合わせだけで情報が漏れるのを前提に行動した方がいいです。
普段使いのメインスマホの番号は問い合わせに使ってはいけません。メアドも同様なので別なメアドを作りましょう。
電話番号は格安SIMに新規に申し込んで取得するので十分です。ファクタリングが不要になったら解約すればいいです。
下記サイトからマイネオのエントリーコードが取得できますので、事務手数料を無料化するとSIM発行料440円で新たな番号が取得できます。
電話利用だけならマイそくライトの月660円で十分です。
新たな番号を取得してからファクタリングに臨みましょう。(情報は漏れるのです)
文責:Y’s Code Kitagawa
コメント