仮想通貨、特にビットコインに興味はあるものの、高額すぎて手が出せないと思っていませんか。実は、ビットコインは少額から購入可能です。
本記事では、ビットコインをはじめとする仮想通貨の購入方法や、初心者が知っておくべき基礎知識、安全に取引を行うためのポイントなどを詳しく解説します。
ビットコインはいくらから買える?
「ビットコインって1枚何百万円もするんでしょ?」そう思っている方も多いのではないでしょうか。確かに1ビットコインの価格は高額ですが、実はビットコインは細かく分割して購入することができます。
最低購入額は取引所によって異なる
ビットコインの最低購入額は、利用する取引所によって異なります。例えば、大手取引所のCoincheckでは、最低500円から購入することができます。具体的には、販売所での最小注文数量が0.001BTC以上かつ日本円で500円相当額以上と定められています。
他の取引所を見てみると、bitFlyerの販売所では0.00000001BTC(約0.09円)から、GMOコインでは0.00001BTC(約90円)から購入可能です。このように、取引所によって最低購入額に差があるため、自分に合った取引所を選ぶことが大切です。
500円から1,000円程度で購入可能な取引所も
先ほど紹介したように、多くの取引所では500円から1,000円程度の少額からビットコインを購入することができます。これは、給料の一部や小遣いの範囲内でも始められる金額と言えるでしょう。
ただし、注意が必要なのは、取引所と販売所では最低購入額が異なる場合があることです。例えば、bitFlyerの取引所方式では最小注文数量が0.001BTC(約9,000円)となっており、販売所よりも高めに設定されています。初めて購入する場合は、販売所の方が利用しやすいかもしれません。
少額から始められる仮想通貨投資の魅力
仮想通貨投資の魅力の一つは、少額から始められることです。株式投資などと比べると、より小さな資金で始められるのが特徴です。
1satoshi単位での分割購入が可能
ビットコインの最小単位は「satoshi(サトシ)」と呼ばれ、1ビットコインの1億分の1です。つまり、0.00000001BTCという細かい単位まで分割して購入することができるのです。
この特徴により、例えば1,000円分のビットコインを購入することも可能です。高額な1ビットコイン全てを購入する必要はありません。自分の予算に合わせて、少しずつ購入していくことができるのです。
積立投資で少しずつ資産形成
少額から購入できるという特徴を活かして、積立投資を行うこともおすすめです。毎月決まった金額を投資に回すことで、平均購入単価を平準化させる効果が期待できます。
例えば、毎月5,000円ずつビットコインを購入していくと、価格が上がっているときは少ない量を、下がっているときは多い量を購入することになります。これにより、価格変動の影響を抑えつつ、長期的な資産形成を目指すことができます。
ビットコイン以外の仮想通貨の購入方法
ビットコイン以外にも、様々な仮想通貨(アルトコイン)が存在します。代表的なものとしては、イーサリアムやリップルなどがあります。これらの仮想通貨も、ビットコインと同様に少額から購入することが可能です。
イーサリアムやリップルの最低購入額
イーサリアムの場合、Coincheckでは最低500円から購入することができます。リップルについても同様で、500円相当額以上から購入可能です。
具体的な最低注文量を見てみると、イーサリアムクラシック(ETC)の場合、1ETCあたり500円とすると最低注文量は1.00ETCとなります。リップル(XRP)については、2021年6月時点で約4.5126XRPが最低注文量となっていました。
このように、主要なアルトコインについても、ビットコインと同様に少額から購入することができます。複数の仮想通貨に分散投資することで、リスクを軽減することも可能です。
アルトコインへの投資リスクと注意点
ただし、アルトコインへの投資には注意が必要です。一般的に、ビットコンに比べて価格変動が大きく、流動性も低いことがあります。そのため、より高いリスクを伴う投資となる可能性があります。
また、アルトコインの中には、将来性が不透明なものや、詐欺的な案件も存在します。投資を検討する際は、そのコインのプロジェクト内容や開発チーム、市場での評価などを十分に調査することが重要です。
さらに、全てのアルトコインが全ての取引所で取り扱われているわけではありません。購入を検討している仮想通貨が、利用する取引所で取り扱われているかどうかを事前に確認しておく必要があります。
初心者向け仮想通貨購入の3ステップ
仮想通貨の購入は、思ったより簡単です。基本的には以下の3ステップで行うことができます。
取引所での口座開設手順
まず、仮想通貨取引所で口座を開設する必要があります。口座開設の手順は、取引所のウェブサイトにアクセスし、新規登録ページに進むことから始まります。そこで、メールアドレスや氏名、生年月日などの基本情報を入力します。次に、本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)の画像をアップロードします。最後に、取引所からの承認を待ちます。通常1〜3営業日程度で完了します。
本人確認は法律で義務付けられているため、必ず行う必要があります。また、取引所によっては、スマートフォンアプリを通じて口座開設ができるところもあります。
日本円の入金方法
口座開設が完了したら、次は日本円を入金します。入金方法は取引所によって異なりますが、一般的には銀行振込、クイック入金、コンビニ入金などの方法があります。銀行振込は指定の銀行口座に振り込む方法で、手数料がかかる場合があります。クイック入金はネットバンキングを利用して即時入金する方法です。コンビニ入金はコンビニのレジで現金を支払う方法です。
入金する金額は、最初は少額からスタートするのがおすすめです。例えば、5,000円や10,000円程度から始めるのが良いでしょう。慣れてきたら、徐々に金額を増やしていくことができます。
仮想通貨の購入方法と注文の種類
いよいよ仮想通貨を購入します。購入方法は大きく分けて2種類あります。販売所での購入は、取引所が提示する価格で購入する方法です。取引所での購入は、他の利用者との間で売買を行う方法です。
初心者の方は、まずは販売所での購入から始めるのが良いでしょう。操作が簡単で、すぐに購入することができます。
注文の種類としては、成行注文、指値注文、逆指値注文などがあります。成行注文は現在の市場価格ですぐに取引を成立させる注文方法です。指値注文は自分で指定した価格で取引を行う注文方法です。逆指値注文は指定した価格に達したら自動的に注文が執行される方法です。
初めのうちは成行注文を使うのが簡単ですが、慣れてきたら指値注文なども活用すると良いでしょう。
仮想通貨投資で知っておきたい基礎知識
仮想通貨投資を始める前に、いくつかの基礎知識を押さえておくことが重要です。ここでは、取引所と販売所の違い、手数料の種類、税金の仕組みについて解説します。
取引所と販売所の違い
仮想通貨の売買には、「取引所」と「販売所」の2つの方式があります。取引所は利用者同士が直接取引を行う場で、売り手と買い手の注文をマッチングさせる仕組みです。取引手数料が比較的安いのが特徴ですが、取引の流動性によっては、希望する価格で取引できないことがあります。
一方、販売所は取引所自身が仮想通貨の売り手・買い手となります。取引所が提示する価格で取引を行い、取引所での価格よりも少し高めに設定されていることが多いです。ただし、即時に取引が成立するため、初心者にとっては使いやすい方式です。
初心者の方は、まずは販売所から始めるのがおすすめです。操作が簡単で、すぐに購入することができます。慣れてきたら、取引所での取引にチャレンジしてみるのも良いでしょう。
手数料の種類と比較
仮想通貨取引には、いくつかの手数料が発生します。主な手数料の種類には、取引手数料、入金手数料、出金手数料、スプレッドなどがあります。取引手数料は仮想通貨の売買時にかかる手数料です。入金手数料は日本円を取引所に入金する際にかかる手数料です。出金手数料は日本円や仮想通貨を取引所から出金する際の手数料です。スプレッドは販売所での取引時に、買値と売値の差として発生する実質的な手数料です。
手数料は取引所によって異なります。例えば、Coincheckでは取引手数料が無料となっていますが、スプレッドという形で手数料が発生します。一方、bitFlyerでは取引手数料が発生しますが、スプレッドが比較的小さいという特徴があります。
自分の取引スタイルに合わせて、手数料体系を比較検討することが大切です。頻繁に取引を行う場合は取引手数料の安い取引所を、長期保有を考えている場合はスプレッドの小さい取引所を選ぶなど、戦略的に選択すると良いでしょう。
税金の仕組みと確定申告
仮想通貨取引で得た利益は、原則として「雑所得」として課税対象となります。具体的には、仮想通貨を売却して利益が出た場合、仮想通貨を別の仮想通貨に交換して利益が出た場合、仮想通貨で商品やサービスを購入し、購入時の価格と取得時の価格に差があった場合などが課税対象となります。
ただし、利益が20万円以下の場合は、確定申告の必要はありません。20万円を超える利益があった場合は、確定申告を行う必要があります。確定申告の期限は、原則として毎年2月16日から3月15日までです。期限を過ぎると、無申告加算税や延滞税がかかる可能性があるので注意が必要です。
また、仮想通貨の損益計算は複雑になる可能性があります。特に頻繁に取引を行っている場合は、専用の確定申告ソフトを利用したり、税理士に相談したりすることをおすすめします。
安全に仮想通貨を始めるためのポイント
仮想通貨取引には様々なリスクが伴います。安全に取引を行うためには、以下のポイントに注意する必要があります。
信頼できる取引所の選び方
信頼できる取引所を選ぶことは、安全な仮想通貨取引の第一歩です。まず、日本で仮想通貨取引所を運営するには、金融庁への登録が必要です。登録されている取引所かどうかを確認しましょう。次に、二段階認証やコールドウォレットの利用など、どのようなセキュリティ対策を行っているかを確認します。さらに、取引量が多く、流動性が高い取引所を選ぶことで、スムーズな取引が可能になります。
また、取引所の運営企業の財務状況や、過去のトラブル対応なども調べておくと良いでしょう。ユーザーサポートの質も重要な要素です。問題が発生した際に迅速かつ適切な対応が得られるかどうかは、安心して取引を続けるうえで欠かせません。
セキュリティ対策の重要性
仮想通貨取引を始める際、セキュリティ対策は非常に重要です。まず、取引所が提供する二段階認証を必ず設定しましょう。これにより、パスワードが漏洩しても第三者による不正アクセスを防ぐことができます。また、取引に使用するパスワードは、他のサービスで使用しているものとは別のものを設定し、定期的に変更することをおすすめします。
さらに、大量の仮想通貨を保有する場合は、ハードウェアウォレットの使用を検討しましょう。ハードウェアウォレットは、インターネットに接続されていない物理的なデバイスで、最も安全な保管方法の一つとされています。
価格変動リスクへの対処法
仮想通貨市場は価格変動が激しいことで知られています。この変動リスクに対処するためには、いくつかの方法があります。まず、分散投資を心がけましょう。ビットコインだけでなく、他の仮想通貨や従来の金融商品にも投資することで、リスクを分散させることができます。
また、ドルコスト平均法を活用するのも効果的です。これは、定期的に一定額を投資する方法で、価格の高低に関わらず継続的に購入することで、平均購入価格を安定させる効果があります。多くの取引所で自動積立サービスが提供されているので、活用してみるのも良いでしょう。
最後に、投資は常に損失のリスクを伴うことを忘れないでください。投資可能な金額を慎重に検討し、余裕資金の範囲内で取引を行うことが重要です。
まとめ
ビットコインをはじめとする仮想通貨は、少額から始められる新しい投資の選択肢として注目を集めています。多くの取引所では500円程度から購入が可能で、初心者でも気軽に始められるのが特徴です。ただし、価格変動が激しいため、リスクを十分に理解したうえで取り組むことが大切です。
信頼できる取引所を選び、適切なセキュリティ対策を行い、分散投資やドルコスト平均法などのリスク管理手法を活用することで、より安全に仮想通貨投資を始めることができます。また、税金の取り扱いにも注意が必要です。20万円以上の利益が出た場合は確定申告が必要となるため、記録をしっかりと残しておくことをおすすめします。
仮想通貨市場は日々進化しています。最新の情報を常にチェックし、自己責任のもと慎重に投資を行うことで、新たな資産運用の可能性を探ることができるでしょう。